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【新刊 定期】書物學 BIBLIOLOGY 23

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書誌学、文献学にかかわるテーマで研究を展開する「書物學」。

冊子名:書物學 Vol.23
特集:文化財をつなぐひと・もの・わざ
制作:勉誠社
発売:勉誠出版
サイズ:18 × 26 × 1 センチ


〈序論〉香雪美術館の書画コレクションと作品修理事業  大島幸代・林茂郎

第一部 紙もの修理の現場
「上畳本三十六歌仙 猿丸大夫」にみる紙作品の修理 郷司泰仁
わざのコラム◉折れ伏せ 星育子
「法華経絵巻」の修理から 大島幸代
わざのコラム◉《紙もの》作品の修理事情―「相剝ぎ」 大山昭子
もののコラム◉タトウ箱 坂田さとこ
「大慧宗杲墨蹟 尺牘 才長老宛」の表具と添状 大島幸代
わざのコラム◉「大慧宗杲墨蹟 尺牘 才長老宛」の修理から
 ―旧補修へのアプローチ 川村洋史
岩佐又兵衛「堀江物語絵巻」の修理と旧表装 林茂郎
もののコラム◉太巻添軸 星育子
装潢師がみた紙 鈴木裕
補彩 亀井亮子

第二部 絹もの修理の現場
「聖徳太子絵伝」の修理と補修絹 郷司泰仁
わざのコラム◉補修絹 袴田尚志
鳥文斎栄之「美人夏姿図」の裏側(肌裏紙と裏彩色) 林茂郎
わざのコラム◉旧肌裏紙を剝がすこと 伊加田剛史
絹織製作技術―東京文化財研究所における調査を通じて 菊池理予
絵絹は時代によって変化する―『古代中世絵絹集成』刊行に寄せて 泉武夫

第三部 装潢修理を支える理念
表装裂地取り合わせ考 岡岩太郎
近現代表装技術小史―掛軸の裏打と裏打紙 中野慎之

◎連載 書物学こと始め
【書物の声を聞く書誌学入門 第21回】 佐々木孝浩
【松朋堂新収古書解題 第4回】―秘蔵宝鑰鈔 残簡 藤原敦光注 平安末期写/本田成之旧蔵書 佐藤道生
【書籍はどう動いたのか―近代書籍流通史料の世界04】
『改正日本地誌略暗記問答』における奈良の売弘人たち(中)―地域の書物文化環境を調べるために(3) 磯部敦

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<勉誠出版さんの今号の紹介文>
日本には紙や絹を基底材とする多くの文化財が伝存している。
環境や利活用に影響を受けやすい脆弱な文化財を守り、伝えていく―。
この特筆すべき日本の文化は、どのように支えられてきたのか。
そこには、文化財と真摯に対峙した「ひと」、そして試行錯誤のなかで磨きあげられた修理保存に関わる「もの」「わざ」があった。
文化財を次世代へとつなぐために、研究者、装潢師の人びとは、何を考え、どのように行動してきたのか。
100年を越えてコレクションを今に伝えてきた香雪美術館の修理事業を紐解くことで、文化財を考えるための新たな視点を提示する。

<書物學 刊行のことば>
書物は人類の英知の結晶である。中国やエジプトにおけるその期限は幽にして遠、ただ仰ぎ見るばかりである。
それらに較べれば、中国文明に接するまで文字をもたなかった日本の書物の歴史は、短い。しかし、漢字を学び、漢文訓読という読解法を編みだし、そこから派生した片仮名、さらに漢字を表音文字として使用する平仮名という文字を生みだし、それらを駆使して、多くの書物が書かれてきた。「女手」とよばれた平仮名による女性著述の歴史も、千年を超える。
漢字、片仮名、平仮名。一つの言語が三つの文字体系をもち、それらを使い分けて書物は書かれ出版された。そのような言語、そのような国はあるだろうか。
いま、書物は急速に「物」の次元を超え、手に触れることのできない電子の世界に移行しようとしている。それもまた人類の驚異的な英知の成果にほかならない。
これまでに蓄積されてきた書物をめぐる精緻な書誌学、文献学の富を人間の学に呼び戻し、愛書家とともに、洋の東西を隔てず、現在・過去・未来にわたる書物論議を展開する場として、ここに『書物學(Bibliology)』を創刊する。
本書の創刊が、書物を研究し書物を愛でる人々による「書物の人間学」への機縁となることを期待したい。

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